ゼロから始める彫金講座 ~道具紹介:砥石編~
いきなりステーキが鹿児島にできたーー!!
行きたーーーーーい!!!
肉が食べたーーーい!!!
どうも、肉食系の朝白屋です。文字通りの肉食べる系です。魚も好きです。食べ物なら何でも好きです。
鹿児島県人の99.99パーセントが焼肉屋と言えば、「なべしま」と答えます。鹿児島の焼肉チェーン店なんですが、テレビCMで使われている歌のインパクトが強くて県民なら70パーセントの人が歌えます。これぞCMソングといった趣で一度聞いたら頭から離れないっすね。この歌でコムタンを知りました。
今回も道具紹介でやんす。これだけで3回も使うとは、コンパクトには行きませんなぁ。
道具を買い揃える中で一番悩んだのが砥石でした。
タガネの良し悪しを決める作業に研ぎがあります。金属をスムーズに彫って行くには鋭い切れ味のタガネが必要なのです。
砥石でタガネを研ぐんですが、恥ずかしながら私は砥石に油砥石と水砥石があるのさえ知らなかったレベルです。あぁ、恥ずかしい…
一応説明すると水砥石はよく板前さんが包丁を研ぐシーンで使われるものです。水を使って研ぎます。
一方油砥石は水ではなく油を使って研ぐんです。ナイフなんかを研ぐときにはこっちの方が使われる様です。
タガネはどうやら油砥石を使って研ぐようなのですが、調べてもなぜ油砥石なのか、という理由がなかなかわかりません。教本にも油砥石で仕上げる、と書いてますが理由までは書いていません。考えすぎて泥沼にはまりそうだったので習うより慣れろの精神で油砥石を購入することに決定!いままで使ったことない道具だしって理由もありました。
すると今度はその種類に翻弄されるのです…インディアンだとかアルカンサスだとか、さらにはそれぞれの粒子の細かさでも種類が分かれてます・・・
実際いろいろ見すぎて1週間くらい悩んでしまいました・・・・
しかも決して安い値段ではありません、どうしようかなぁと、脳が沸騰しそうになっていた時に、なんとなく見ていたハンズネットストアに油砥石があるじゃないですか!しかもポケットサイズでかなり小さめ、値段も安い!
粒子も#300と#3000の2種類!こりゃあ良いと早速注文。
しかしハンズネットストアって田舎者にはかなり便利じゃないすか?わが街鹿児島にも数年前にやっとハンズができましたが、都会と違ってマテリアル系がかなり少なくてがっかりしたもんです。でもネットストアの在庫を店舗で受け取れるんですね!当然送料は無料、店舗に行く面倒くささはありますけど彫金道具を扱う専門店のネットショップで買うと送料が馬鹿にならないっすからねぇ。
話を戻して、初めて使う道具なので、手ごろな値段で買えたのがうれしいですね。
あとは研ぎに使うオイルですね。ホームセンターを物色していると油砥石専用のオイルを見つけました、でも隣にあったミシン油を見てみるとどうやらほぼ同じ成分・・・てことでミシンオイルを購入。
これで最低限必要な道具は揃いました!
でもほんとに最低限です、きっとこれからほしい道具が増えていくんだろうなぁって予感を感じつつ、次回はタガネ製作編へ突入!
やきにくたべたい
ゼロから始める彫金講座 ~道具紹介:槌・ヤニ編~
前回までのあらすじ・・・
金属に華麗な模様を彫り入れる彫金の技術に憧れた朝白屋は独学で技術の習得を試みる。必要な道具を手に入れるために冒険の旅へ、他人の家に入り込み、タンスを調べ、ツボを調べ、タルを調べ、小銭やポーションをくすねる日々。当初の目的を忘れコソ泥へと成り果て街から街を渡り歩く。ある日ねぐらにしていた洞窟へ戻るとそこには野生のゴブリンが。ゴブリン相手に小銭をくすね、エーテルをくすねる、しかし仲間のゴブリンに背後から頭部を強打されあえなく倒れる朝白屋。薄れ行く意識の中で朝白屋の脳裏に響くのはあの言葉であった・・・・
どうも、FF派の朝白屋です。13が一番好きです。良く考えたらDQは一作もプレイしていないかもしれません・・・
さて、前回に引き続き彫金を始めるにあたって準備した(ハンズで)道具をご紹介
・ オタフク槌
小さな金槌です。ヘッドがかなり小さいです。オタフク槌で前回紹介したタガネを叩いて彫って行きます。
普通の金槌はヘッドの重さで打ち付けるように使いますが力任せに叩く使い方はしません、遠心力を使って振るように使い、リズミカルに一定のスピードでタガネを叩くので、扱いやすい小さめのヘッドです。またこれにも色々と大きさがあって、今回準備したのが四分といわれる大きさです。
これは持ち手を少し調整したほうが使いやすく、自分の手を大きく広げた際の親指から小指までの長さより少し長めにカットしちゃいます。それから持ち手の中心からややヘッドよりの部分を少し削って細くします。こうすることで槌を振りやすくするんですな。まだ削ってないけど。
お次はヤニとヤニ台。
・左がヤニ、右がヤニ台
ヤニ台はヤニの入れ物です。T字になったところをバイスではさんで使います。
松脂のヤニですね。これはタガネで削る対象物を固定するために使います。
冷えた状態だとヤニは硬いですが、火を掛けると
このようにどろどろになります。この状態はめっちゃくちゃ熱いので要注意です。
この柔らかくなったヤニをヤニ台に流し込んで使用します。
ヤニ台の表面を溶かして柔らかくなったところで削る対象物を乗っけます。
今回は練習用の真鍮板。写真では分かりにくいですけど、がっちり固定されて動きません。
板状の物を乗っけるときは板にヤニが少しかぶるくらいがより強固に固定できるかもしれません。
ヤニも本来は松脂などの材料を調合して自分で作るものです。早く始めたかったので今回私は完成ヤニという調合済みの物を買いましたが、ちょっと粘りが少なく感じます。材料から買えばよかったかなと少し後悔。
またまた長くなってしまったので本日はここまで!
次回!今度こそ最後の道具紹介、砥石編!
ロストワックス法で作った朝白屋の商品はこちらから!
ゼロから始める彫金講座 ~道具紹介:タガネ~
さぁ、本日もこの時間がやってきました、ゼロから始める彫金講座。
この講座は講師が彫金を学んで行く様子を微笑ましく見て頂こうという画期的な講座です。う~ん、上手くいくんでしょうか、不安しかない中、レッツ見切り発車!!
あ、ここでいう彫金とは主に彫りと彫り留めを差しますよ~!
さて、なには無くとも道具が無ければ始まりません。今回ご紹介する道具はこちら!!
でで~ん!タガネで~す!
これを使って彫っていきます、木版画で言えば彫刻刀の役割ですな。
ただし、彫刻刀のように買ってすぐ使えるってわけにはいきません。
店で売られているのはカブといわれる状態でいわば素材です。これを使える状態に自分で刃先の形を作らないといけないんです。
すごくないっすか!?ボタン一つでなんでも買える現代社会において、道具を作ってからスタート。それができないとスタートラインにも立てないなんて。もうね、震えました、めっちゃ楽しそうじゃないっすか!
しかもタガネは刃先の種類や大きさでいくつもの種類があります。職人さんは数百本のタガネを使い分けているそうです、しかもその刃先の形は基本となるものはありますが、使う人によって千差万別で、正解がない様です。自分の使いやすいように調整するんだとか。
まぁ、超絶素人の私はまずは教本通り進めて行きますがね!応用は基本ができてから!
さて、このカブですが、メンとカタの2種類があります。メンは先端が正方形に近く、カタは長方形です。つくるタガネの種類によって使い分けます。
・左がメン、右がカタ、まだ刃は付いてません。
さらに1~5号のサイズがあり1号が小さくて5号が大きいです。
左から2号、3号、4号
さらにさらにタガネの頭の部分が青と赤に塗り分けられてます。
これは使っている材料が違います。赤が炭素鋼、青がハイスピードスチル、略してハイス。まぁ名前だけじゃピンと来ませんが、青の方が硬い、って覚えればいいですかね。
あ、もうひとつ大きな特徴がありました。赤の方は焼き入れができます。字面だけ見ると焼き入れって怖いっすね、中世の拷問みたいだ。
焼き入れに関してはタガネを作る工程で説明しま~す。
道具を全部紹介するつもりだったんですが意外と長くなってしまったので、その他の道具は次回紹介しまっす!
本日はここまで!
観た 「この世界の片隅に」
3週間ほど前になるが、映画館へこの世界の片隅に、を見に行った。
それから今日まで、気がつくとこの映画の事を考えてしまっている。
なんというか、どういった感想が適格なのか思い浮かばないのだ。
単純に悲しい物語だから心に残るのかといえばそうではない、自分の中で様々な感情が入り混じってどう表現すればよいのか考えあぐねている。これはもしかしてすごい映画を観ちゃったんじゃないのか、と思ったので、感想をまとめてみようと思った。
物語はすずさんという一人の女性の視点で進んでいく。戦争をテーマにしているので当然悲しい場面もある。しかしそれ以上にコミカルなシーンが多かった、それはすずさんのキャラクターによるところが多い。物語が進むにつれて彼女にどんどん感情移入してしまうのだ。
この映画は極端に説明が少ない、登場人物のモノローグはほとんどないし物語を説明するナレーションもない。これは現代ドラマにみられる手法と逆を行く。
いかにも悲しい音楽を流して、今にも泣きそうな役者の顔を大写しにするような、情報過多な演出が今のドラマの主流だ、ほら!!泣け!!ここで泣け!という用意された泣き所はない。物語は説明不足なままに進行していく、一市民からみた日常をただ写しているのだ。観客の想像する楽しみというか、余白が沢山あるのだ、それがまたこの映画を味わい深くしている。
多くの戦争映画と同じくこの映画の根底には反戦がテーマとして流れている、しかしそれを観客に押し付けることをしないのだ、状況を淡々と写し、取り立てて悲惨さを強調することもない。
はじめて空襲を受けたときの演出が今も心に残っている。詳しく書くことは避けるが戦闘機のエンジン音や対空砲火の轟音が鳴り響くなか、映像は直接的な爆発は表現せず、綺麗な表現(としか表せないのだが)をしている、それがすずさんの心情を重なってあっけらかんとした画面上の表現とは異なって、とても恐ろしい物に感じた。
語らないことで真に語りたいことを浮き上がらせるこの演出が物語にぴったりとはまっていてより印象深いものにしている。
ネタバレを避けるために回りくどい言い方しかできないのがまどろっこしいが、劇場で観てよかった映画だった。その映像表現と演出法で、2時間を越える長さの作品だが、あっという間だった。
それともうひとつ印象深かったが観客に高齢の方が多くいたのだ。他の作品ではあまり見かけないので少し驚いた。どんな感想を持ったのか話を聞きたかったがさすがにそれはできなかった。
最後に、原作は上、中、下からなる漫画なのだが、これも良かった。映画では時間の問題があったのか、あるエピソードというか登場人物がまるまるカットしてあるのだ、このエピソードがまた物語に深みを与えている。私は映画を観てから漫画を読んだのだが、このシーンはこういうことだったのか!と漫画で補完される場面もありより楽しめた。順番は逆でも楽しめると思う。映画は映画の、漫画は漫画のそれぞれの面白さがある。
なんというかどの感情とも当てはまらないような不思議な印象であった。
DVDが発売されたらきっと買ってしまうと思う。
何度も繰り返し観たくなる素晴らしい作品だった。
朝白屋の挑戦
自らが発した言葉が現実に影響を与える、いわゆる言霊は存在するのだろうか。
私は先日、言霊の存在をはっきりと認識する出来事があった。
それはとても寒い日であった。小雨がぱらつくどんよりとした空の下、レインコートに身を包み、原付を走らせ職場へ向かう。
様々なトラブルが立て続けに起こり、通常業務に手を付けられぬまま処理に追われ昼食もろくに取れずに一日が過ぎて行った。
空腹を抱え必死に頭を回転させ19時過ぎから始まった会議をなんとか乗り越える
夜になっても雨は降り続いていた。満身創痍の体を引きずり、自宅へ戻ると
おでんが用意されていた……
さて、ここ最近取り組んでいるデザインプロジェクト(今命名した)であるが、
この辺で先を見越した長期計画に取り掛かってみようかな~と考えたのだ。
その内容とは……
これだ!!ばば~ん!!
各種タガネである!!
これを使って唐草模様彫ったり彫り留めをするんだ!!
という決意のもとに始める本企画なのですが、なにぶん朝白屋、ロストワックスは多少知識があるのですが彫りは全くの初心者です。さらに周りに教わる様な人もおりません。途中で頓挫しそうな気配も漂う中、心意気だけはありますわ!
しかし色々調べれば調べる程不安になります……
彫りに使う道具は写真の赤と青の棒、タガネを使うんだけども、そのタガネを作るところから始まるんすよねぇ。
タガネの作り方は日本宝飾クラフト学院の本を参考にしているんですが、微妙なニュアンスを読み取れないですからねぇ、できるかなぁ。
まぁ、なんとかなるの精神でやってみます!
超長期連載になると思います。いわばドキュメンタリーですね、ずぶの素人がどこまで出来るようになるのか!乞うご期待!!
朝白屋の作品はこちらでお求めいただけます。
新デザインリング
唐突だが、今私はヤフオクにはまっている。
落札には手数料掛からないの知ってましたか!?
あたしゃ知らなかったよ!どうして教えてくれなかったんだ!
しかもほとんどコンビニ払いができるじゃないですか!!!
知らなくていい事を知ってしまった…暇さえあればサイトを覗くようになってしまいました…
今現在2件落札して、小失敗1件と大成功1件。
トータルでみたら勝ってる!と開店待ちの行列に並ぶ人の様なセリフが出ますが
ほんとにギャンブルみたいなもんですなぁ。
しかし楽しい…クラフト系の道具とか材料がこんなでてるなんてなぁ…
さて、懸案の新デザインでございますがまたひとつ新しいものを作ってみましたよ~
ばば~~ん!!!
うねうねっとしたファイヤーパターンというか波型というか、ちょっとゴツ目をめざしてみました~
さてこいつをシルバーにするか真鍮にするか、迷うなぁぁ!!
キャストからあがったらまたご披露しま~す!
本日はここまで!
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燻し
例えばクラクションひとつで他人を不快にすることが出来ます。
たった一言の言葉で相手を傷つけることが出来ます。
な~んつって、ポエムかACかっつーテンションで始まった本日のブログですが、
何のことは無い、今日はムカつくことが多かったってだけです、てへぺろ。
なんでしょうなぁ、もうちょっと言葉とか、態度とか考えた方が色々スムーズにいくのになぁって事が最近多いです。
あ~、もやもやすることばかりです。
たまにはこんな愚痴めいた事も書いてみようかなと。
どうにもsnsとの付き合い方をはかりかねている私です。何をどこまでどういう風に書くべきか、また書かないべきか、全くの手探りで進めている状態です。
そしてもう一つ大きな問題が、私自身の自意識が邪魔をするのです。
なに書いてんの?これ面白いの?うわ~、恥ずかしい…
などなど、サイドBの自分が邪魔をするのです、調子良く記事を書きすすめているとこいつが大暴れして、全削除の上に面白みに欠けた当たり障りのない記事だけが残るのです。それを乗り越えるためにも色々な事を書く事に挑戦してみようかな、と。
その一発目がネガティブな内容だっつーのはさすが私、といったところですな。
これからは明るい記事もたくさん書くよ!!
さぁ気を取り直して、本日は燻しに挑戦です。
シルバーを放置していると黒ずんだ色に変色すると思いますが、これは硫化という現象で、錆びている訳ではありません。
薬品を使用して硫化を起こし、シルバーを黒く加工することが燻しです。
今回はこれを燻します。
全体ではなく模様部分に彫ってある溝のみを燻していきます。
石留め後なので石に燻し液がつかないように気を付けます。
これが燻し液です。これを2、3滴、水かお湯に滴下します。
燻しは化学反応ですので、素早く、強力に燻したい場合はお湯を使うと良いです。
滴下した状態。
やべぇ色ですが燻し液です。紙コップに入れるべきビジュアルでは無いね。
硫黄のにおいがきついので換気を必ずしてください!
全体を燻す場合は燻し液に投入すればよいですが石留めをしているので
燻したい部分のみに、めん棒や筆で液を塗ります。
こんな感じで
反対側も、ちょっと影が濃くてわかりにくいかな
あとはオーバーした部分をクロスで磨いて落とします。
完成!
燻しを入れると全体が締まってまた違った雰囲気に仕上がりますな!
今日はここまで!
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