朝白屋日記 天然石・シルバーアクセサリー製作

アクセサリーの製作過程や日常の事を徒然なるままに

ワックスでリング原型をつくる②

さて、前回はワックスで原型をつくりました。

 

その原型を鋳造したものがこれ。

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いいねぇ、ピッカピカですなぁ、SV925でキャストしました。金属の重みがテンションあげますな。

 

 

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ところで出来上がったものをよく見てみると矢印部分に原型の時はなかった突起ができています。これは湯道と言って鋳造の際に金属が流れる道の残りです。

ちなみに、溶けた金属の事を「湯」と言い、「湯」が通る「道」だから「湯道」と

いいます。まずはこれをヤスリかリューターで削って原型と同じ状態に戻します。

 

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石をはめてみるとワックスの時は石座にぴったりと収まっていた石が入らなくなっています。鋳造は必ず収縮を伴います。どれくらい収縮するかは作る物の大きさによって異なるのでその都度修正しないといけません。石座か石、どちらか削りやすい方を選んでぴったりと収まるようにします。

 

この後の工程で写真撮り忘れたんですが…

金属部分をサンドペーパー#400から#1500までをつかって全体を研磨していきます。全ての面に均等に当てていきます。

そのあとシルバーポリッシャーをつかって艶を出します。クロスを使って手で磨くか、バフを使ってもいいでしょう。

 

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研磨が終わったら石留めです。

シルバー部分が研磨されて鏡面になってますな。金属を加工する人はこの鏡面はたまらないっすよねぇ、顔が映るくらいぺっかぺかになった金属は興奮しますな。

今回の石留めは覆輪留めという方法です。

石とリングに少し隙間があるのが見えるでしょうか。

この隙間分リングを石側に倒して石を固定する方法です。

 

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石を倒すにはこのタガネという道具を使います。大きさ、形状がいくつもあるので自分に合ったものを選んでください。また、先端は自分で欲しい形に加工する必要もあると思います。

 

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タガネを倒したいリング部分に当て、ハンマーで叩きます。

この時にタガネが滑って石を叩かないように注意が必要です。

また、リング部分を叩きすぎても石が割れる事があるので様子を見ながら適度な力を加えましょう。

 

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がんがんごんごん叩く事数分、リングと石の隙間がなくなりましたね。

この状態だと石ががっちり固定されています。

ただ、タガネで叩いたせいでリングのふちがガタガタになってしまったので再度研磨しなおします。

 

 

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 かんせ~い!

と、まあこんな感じです。リングだけじゃなくネックレスやピアスなんかもロストワックスで作れるので、ぜひやってみてください!けっこうかんたんだよ!

 

 

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