ゼロから始める彫金講座 ~道具紹介:タガネ~
さぁ、本日もこの時間がやってきました、ゼロから始める彫金講座。
この講座は講師が彫金を学んで行く様子を微笑ましく見て頂こうという画期的な講座です。う~ん、上手くいくんでしょうか、不安しかない中、レッツ見切り発車!!
あ、ここでいう彫金とは主に彫りと彫り留めを差しますよ~!
さて、なには無くとも道具が無ければ始まりません。今回ご紹介する道具はこちら!!
でで~ん!タガネで~す!
これを使って彫っていきます、木版画で言えば彫刻刀の役割ですな。
ただし、彫刻刀のように買ってすぐ使えるってわけにはいきません。
店で売られているのはカブといわれる状態でいわば素材です。これを使える状態に自分で刃先の形を作らないといけないんです。
すごくないっすか!?ボタン一つでなんでも買える現代社会において、道具を作ってからスタート。それができないとスタートラインにも立てないなんて。もうね、震えました、めっちゃ楽しそうじゃないっすか!
しかもタガネは刃先の種類や大きさでいくつもの種類があります。職人さんは数百本のタガネを使い分けているそうです、しかもその刃先の形は基本となるものはありますが、使う人によって千差万別で、正解がない様です。自分の使いやすいように調整するんだとか。
まぁ、超絶素人の私はまずは教本通り進めて行きますがね!応用は基本ができてから!
さて、このカブですが、メンとカタの2種類があります。メンは先端が正方形に近く、カタは長方形です。つくるタガネの種類によって使い分けます。
・左がメン、右がカタ、まだ刃は付いてません。
さらに1~5号のサイズがあり1号が小さくて5号が大きいです。
左から2号、3号、4号
さらにさらにタガネの頭の部分が青と赤に塗り分けられてます。
これは使っている材料が違います。赤が炭素鋼、青がハイスピードスチル、略してハイス。まぁ名前だけじゃピンと来ませんが、青の方が硬い、って覚えればいいですかね。
あ、もうひとつ大きな特徴がありました。赤の方は焼き入れができます。字面だけ見ると焼き入れって怖いっすね、中世の拷問みたいだ。
焼き入れに関してはタガネを作る工程で説明しま~す。
道具を全部紹介するつもりだったんですが意外と長くなってしまったので、その他の道具は次回紹介しまっす!
本日はここまで!