ゼロから始める彫金講座 ~タガネ製作編②~
さぁ、長期連載でお送りするゼロから始める彫金講座ですが、前回は彫りにおいて重要なタガネを作りはじめ大まかな形作りまででした、今回からはいよいよタガネの善し悪しを決める研ぎです!!
難しそうですなぁ~・・・サンプルが無いのでどうなれば完成かもわからないまま
暗中模索、五里霧中でスタート!!!
まずは使う道具ですが、
油砥石とミシン油、そしてラッピングフィルムシートです!
油砥石は茶色が#300程度、白は#1000程度ですね。
ラッピングフィルムシートは後述します!
そして研ぐ部分は
緑の部分と青の部分を研いでその境目を刃とします・・・あってる?
さらに上刃と下刃の頂点がシャープになるように仕上げます・・・あってる?
研ぎは荒いものから細かいものへ移行していきますのでまずは油砥石の茶色から
砥石にミシン油を垂らします。
砥石が油を吸収してしまうので本当は砥石を油にしばらく浸しておいた方がいいんですが、べたついて扱いにくそうなので使用する分だけ垂らしていきます。
ほんとに直ぐ油を吸収して無くなってしまうんですが焦ってはいけません。研ぎは焦らずゆっくり行います。
図でいえば緑の部分を砥石に当ててます、刃を出す部分を意識しながらゆっくり前後に動かします。緑と青の境目に直線を出すように片面ずつ研いでいきます。
研いだ面です。
こっちは研いでいない面。面の綺麗さが違いますね。
これを両面で行います。
それから上刃も忘れずに
茶色が終わったら
今度は白の油砥石
画像では分かりにくいけど茶色より面が綺麗になってます。
同じ研ぎ方で、全ての面を研ぎます。
そして仕上げはラッピングフィルム
その名の通りフィルムシート状でペラペラで紙やすりと同じ使い方が出来ます。
#3000と書いてある通り油砥石の白よりも細かいです。
これを使うと・・・
ほら!わかりますかね?先端部分が鏡面になりました。
でもこうやって見ると面の綺麗さが足りないかなぁ・・・
使い方は歪みの無い、硬い板の上に張り付けて砥石と同じ様に使います。
画像は厚みのあるプラ板の上に両面テープでシートを留めてます。
この様に下地がしっかりとしたところで使わないといけません。
柔らかい物の上で、例えばカッターマットなんかの上で使ってしまうとその柔らかさでタガネが沈んで刃の上にラッピングフィルムが覆いかぶさる状態で研がれてしまいます。
こうなるとせっかく出した鋭利な刃が丸くなってしまいます。
なので使う状態には十分注意してください。
全ての面を研いだところです。ちょっと暗いなぁ・・
う~ん・・・・ちょっと研ぎが甘いですねぇ・・・
駄目だ!!もう一回研ぎ直しだ!!
本日は以上です!!
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