ゼロから始める彫金講座 ~彫ってみよう編~
いや~、寒い週末でしたね。
鹿児島でも山間部は積もったみたいで、桜島も山頂に雪が積もってました。
初冠雪。
製作も順調でキャストに出したものが帰ってきました。
キャストに出したのは先々週、やっぱり地方は輸送に時間かかるから遅くなっちゃいますなぁ。これはバレル研磨まで済ませた状態でここからヤスリかけて表面を綺麗にして石留めします!早く仕上げてショップにあげま~す。
さて、久々の彫金講座です!
前回までタガネを作ってましたが、いよいよ彫りに挑戦!
彫るものはこれ、真鍮版板です。
縦線が入っているのはけがいたラインです。これにそって彫っていきます。
タガネを真鍮にあてがい頭をオタフク槌で一定のリズムで叩いて行きます。
タガネの角度の注意。最初はややタガネを立てた状態で、
彫り進めていくに従って徐々にタガネを寝かせていきます。
均一な線を彫るには一定のリズムで叩く事と、タガネの角度を一定に保つこと。
これを踏まえて朝白屋初の彫りを見よ!!!
・・・・・・・うん
まぁ・・・・・・・・そうだよね・・・・・・・
いきなり上手くいくわきゃ無いんだけど、それにしても下手だなぁwwww
写真あげるの一瞬躊躇したもんねwww
しかしまぁ、このシリーズのコンセプトが彫りのど素人が悪戦苦闘する様を楽しんで頂こうってものなのでこれでよし!!これがリアルだ!ドキュメントだ!!
さて、ここからが大事、「なぜ上手くいかなかったか」を考えなければいけません。
ここでもう一度彫ったラインを見てみましょう。
画像大きめです。
まずは右側の黒の矢印。ラインが細くなってますね、ここはタガネを寝かせ過ぎて板からタガネが離れてもう一度彫り直した所です。
原因はタガネの寝かせ過ぎですな。
続いて青の矢印。ラインの底の部分の色が変わってます。
面の状態が周りと違うので光の反射が違って見えるんですな。ここはタガネを叩いても彫り進められなかった所です。同じ所を叩いたので面の状態が変わってます。
原因はタガネの切れ味が足りなかったからです。
そして全体的に真鍮板の上をタガネが滑るような感覚なんかもありました。
刃先が板に入らずに上滑りしたせいだと思います。
では、これらの原因を踏まえて総括すると
タガネの研ぎが悪い
これにつきますな・・・・・切れないから滑り、進まず、そのせいでタガネの角度を変えてしまう。
う~ん、もう一度研ぎ直しですね。研いでる時はいい感じだと思ったんだけど、やっぱりそんなに甘くないですな。
ではもう一度研いできます!!
本日はここまで!!
朝白屋の商品はこちらでお求め頂けます。
こっちはがたがたじゃないですよ~!