ゼロから始める彫金講座 ~道具紹介:槌・ヤニ編~
前回までのあらすじ・・・
金属に華麗な模様を彫り入れる彫金の技術に憧れた朝白屋は独学で技術の習得を試みる。必要な道具を手に入れるために冒険の旅へ、他人の家に入り込み、タンスを調べ、ツボを調べ、タルを調べ、小銭やポーションをくすねる日々。当初の目的を忘れコソ泥へと成り果て街から街を渡り歩く。ある日ねぐらにしていた洞窟へ戻るとそこには野生のゴブリンが。ゴブリン相手に小銭をくすね、エーテルをくすねる、しかし仲間のゴブリンに背後から頭部を強打されあえなく倒れる朝白屋。薄れ行く意識の中で朝白屋の脳裏に響くのはあの言葉であった・・・・
どうも、FF派の朝白屋です。13が一番好きです。良く考えたらDQは一作もプレイしていないかもしれません・・・
さて、前回に引き続き彫金を始めるにあたって準備した(ハンズで)道具をご紹介
・ オタフク槌
小さな金槌です。ヘッドがかなり小さいです。オタフク槌で前回紹介したタガネを叩いて彫って行きます。
普通の金槌はヘッドの重さで打ち付けるように使いますが力任せに叩く使い方はしません、遠心力を使って振るように使い、リズミカルに一定のスピードでタガネを叩くので、扱いやすい小さめのヘッドです。またこれにも色々と大きさがあって、今回準備したのが四分といわれる大きさです。
これは持ち手を少し調整したほうが使いやすく、自分の手を大きく広げた際の親指から小指までの長さより少し長めにカットしちゃいます。それから持ち手の中心からややヘッドよりの部分を少し削って細くします。こうすることで槌を振りやすくするんですな。まだ削ってないけど。
お次はヤニとヤニ台。
・左がヤニ、右がヤニ台
ヤニ台はヤニの入れ物です。T字になったところをバイスではさんで使います。
松脂のヤニですね。これはタガネで削る対象物を固定するために使います。
冷えた状態だとヤニは硬いですが、火を掛けると
このようにどろどろになります。この状態はめっちゃくちゃ熱いので要注意です。
この柔らかくなったヤニをヤニ台に流し込んで使用します。
ヤニ台の表面を溶かして柔らかくなったところで削る対象物を乗っけます。
今回は練習用の真鍮板。写真では分かりにくいですけど、がっちり固定されて動きません。
板状の物を乗っけるときは板にヤニが少しかぶるくらいがより強固に固定できるかもしれません。
ヤニも本来は松脂などの材料を調合して自分で作るものです。早く始めたかったので今回私は完成ヤニという調合済みの物を買いましたが、ちょっと粘りが少なく感じます。材料から買えばよかったかなと少し後悔。
またまた長くなってしまったので本日はここまで!
次回!今度こそ最後の道具紹介、砥石編!
ロストワックス法で作った朝白屋の商品はこちらから!