朝白屋日記 天然石・シルバーアクセサリー製作

アクセサリーの製作過程や日常の事を徒然なるままに

ゼロから始める彫金講座 ~リハビリ編~

先日はこの様な記事をアップしてしまい、すいませんでした!

調子にのってヒメノアール(古谷実先生)まで読んでしまってすいませんでした!!

電気をつけっぱなしで寝てしまいすいませんでした。

冷蔵庫のチョコレート勝手に食べてすいませんでした!

靴下を裏返したまま洗濯機に入れてしまいすいませんでした!!

 

 

朝白屋の家庭内でのポジションが透けて見えたところで、皆様、ボンジュール。

いや~、昨日あんな記事をアップしてしまったわけですが、ふと冷静になります。

 

クリスマス商戦が迫っている!!

 

クリスマスぅ?そんなのまだまだ先でしょ、と漫画を読みつつラジオを聴きつつテレビを見るというマルチタスク能力を存分に発揮していた昨年。

あれよあれよという間に12月がせまりそしてろくに宣伝もできずに過ぎていったクリスマス。まさに光陰矢のごとし、年金霞のごとし(社会風刺)。

 

 

今年は早め早めに準備をしようと心に決めていたのです。

じゃあこんなことしてる場合じゃない!量産体制にはいるのじゃ!!

となったところで、やはりこれが心に引っかかっている、どうしてもやらずには居られない。

 

ってなわけでクリスマスはひとまず置いて、今回のテーマはこれだ!!

 

 

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タガネです。ずいぶん放置してしまいました。ゴメンヨ。

さぁ、企画再開を祝しまして、早速彫ってみようではないか!

毛彫りタガネで・・・・

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いくぞ!!

 

 

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ババァァン!!!

・・・・・うん。

・・・・・・・わかってる。

・・・・・練習してないんだから上手くなるわけないよね

・・・・・・奇跡も魔法もないんだね。

 

一応この企画の趣旨を再度説明しますと、彫金における彫りを、初心者朝白屋が体当たりでレポートし、読者の皆様に笑われながら成長しようという企画です。

ワックス使ったアクセは初心者じゃないんだからね、皆買ってよね!

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線もがたがた、深さも不均一、さて、どうしたもんか?

そこで朝白屋は考えました。

タガネが悪いんじゃないか?ってね。

もしかしたら完成しているタガネならすいすい彫れるんじゃないかってね。

 

そこで、

じゃじゃーん!

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買っちゃいました、超硬の毛簿りタガネ、研磨もされてつるっつるである。

プロに作っていただいたこれを使えば!!

 

いくぞ!!!

 

 

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・・・うん。

・・・・・・そうだよね。

・・・・・・・私って、ほんとバカ。

 

練習あるのみですよね。すいませんでした!

 

ただ、彫ってできた溝を見ていただきたいんですが、

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右が私が作ったタガネで彫ったもの。

左がプロに作って頂いたもの。

 

左が明らかにきらきらしてるのがわかりますでしょうか?

教本にタガネの研磨が彫り味に影響するって書いてたんですが、まさにこれのことですね。

つまり、掘り進めるタガネの刃先がざらざらだと金属を荒らしながら彫ってしまうってことです。逆にタガネが丁寧に研磨されていると彫られた金属も荒されることなくきれいな面になるってことですね。

 

これは勉強になった。タガネの研磨がまだまだ足りないって事だから、ある意味道具が悪いってのは正解でした。まだ彫る段階じゃないって事か!

 

ちくしょう!!もっと研いでやるぞ!!

堕落

作業部屋でボーっとしている。

仕事をしていないわけではない。

 

ワックス原型を業者に送ったのだ。

 

説明すると、ロストワックス法でアクセサリーを作る際にまずワックスで原型を作り、それを鋳造という工程を経て金属へ置き換えるのだがこの鋳造という作業が自宅では出来ず、業者へ送る事になるのだ。

 

ワックス原型が金属になって戻ってくるまでおよそ一週間。

えぇ!鹿児島ですからね!!輸送に計4日程かかるんですよ!鹿児島ですからね!

くらえ!さつまあげ!!

 

ところで鹿児島ではさつまあげのことをつけあげと言います。理由は知らぬわ。

 

そんな訳で作業がストップしてる訳です。

別に新しい原型を作ればいいんですが、どうも集中出来ない。

どうやら自分の中では作業ラインが一つの様です。鋳造に出した原型のラインを走っている様で、新たなラインを追加できない様です。これはいかんですよ。修行しなきゃね。

 

でも心は何かしなきゃなぁ、と思っている様子。しかしあまり作業には集中出来ない。

その折衷案としてなにもせずぼけっと作業部屋の椅子にすわっているのです。

ツタヤで借りてきた漫画のヒミズなんかよんじゃってます。

古谷実先生の世界は唐突に人が死んでしまうので怖いです。

普通の顔した狂人がごろごろいるのでこんな世界には生まれたくないなと思いました。

 

 

う~ん、駄目ですね、脳が停止してます。寝よ。

あの企画

赤ちゃんは泣く。それはもうよく泣く。

訴える方法が泣く事しかないのだから当然である。

お腹がすいても、おむつを替えてほしくても、暑くても、寒くても、とにかく泣くのだ。

初めての育児は知らないことだらけである。

毎日が発見であるし、毎日が試行錯誤だ。

その中でも一番驚いたこと。

 

 

あかちゃんは、眠くても泣くのだ。

 

 

信じられるだろうか。

 

 

眠い!ギャ~~~ン!!!である。

 

しかもその泣き方が半端じゃない。

お腹すいたの泣き方レベルが3だとしたら眠いの泣き方レベルは軽く10を超える。

泣きすぎて息が止まることさえある。顔は真夏のトマトもかくやという赤さである。

その自分で調整できていない部分になんともいえない愛くるしさを感じるのだ。

 

当然であるがその様に泣いている状態では寝ない。自分の鳴き声で余計に眠れなくなっているのだが、お構いなしに泣き続ける。こうなったらただただ抱っこしていなければならない。しかしこれが普通の抱っこではない、上下左右に揺れながらのアクロバティック抱っこである。

この状態で1、2時間。泣いたり、うとうとしたりを繰り返しながら、ようやく本格的に寝始めるのだ。

あかちゃんが寝てからが製作や、ブログを書いたりと朝白屋の時間である。

 

 

 

ところで、自分で始めた事を中途半端に止める事がどんなに格好悪いことだろうか。

私はよくわかっている。

忘れている訳ではないのだ、ちゃんと覚えている、心の片隅にいつもひっかかる棘のように

その存在を忘れたことはない。

それは・・・

 

 

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やる気マックスで始めたこの企画である!!

なんとも中途半端なところで中断している。

道具はある!タガネも作った!あとは実際に彫る練習をするだけなのだ!

だがしかし!だがしかしである!

あかちゃんが寝ないのだ!!!

 

彫る作業はタガネを金槌で叩いて行うためどうしても音が出るのだ。

近所迷惑を考えるとどうしても夜にはやりにくい。

 

しかし、せっかく始めたこの企画。

やめてしまうのももったいない。

なんとかして再開してみよう。

ということで、続報を待て!!

 

 

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西瓜

西瓜が好きだ。

 

西瓜を食べることが夏の一番の楽しみといってもいい。

 

カット西瓜を良く買うが、たまには一玉丸ごと買う。

 

近所の八百屋が西瓜を安く売っていると聞きつけ早速買いに行く。

 

店頭にはダンボールに西瓜があふれんばかりに詰め込まれていた。

 

西瓜を選ぶときにポイントは中身がしっかりと詰まっているかの確認である。

 

すなわち叩いて音を聞くのだ。

 

ビィン、ビィン。

 

叩くたびに少し間抜けな音を響かせる西瓜。

 

ボォン、ボォン。

 

こっちは隙間がありそうだな。

 

ピタン、ピタン。

ビタン、ビタン。

ポコン、ポコン。

 

気がつくと周りは西瓜を求める人が大勢集まっていた。

 

皆、一心不乱に西瓜を叩く。

 

ピタン、ピタン。

ビタン、ビタン。

ポコン、ポコン。

 

おばあさんも、おじいさんも、子供も。

 

皆、一心不乱に西瓜を叩く。

西瓜には叩きたくなる魔力が詰まっているのだろう。

 

一際甲高い音を出す西瓜を手に取るとレジに向かう。

 

一玉980円、安い。

 

ビニール紐でできた籠に西瓜を入れてもらい帰路に着く。

 

重い西瓜を持ちながら歩く。

 

サンダルに砂利が入ってきて歩くたびに足を刺激する。

 

空は高く、入道雲。

 

あぁ、夏だ。今年も夏が来たのだ。

 

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西瓜は少し腐っていた。

 

 

 

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ヱヴァンゲリヲンと日本刀展②

朝白屋念願のヱヴァンゲリヲンと日本刀展。

前回は銘切りプレートを作ってもらいましたが、今回はいよいよ展示品を見ていきます。

 

同田貫

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熊本で作られた日本刀なんですね。

私としては「どうたぬき」と書きたい所。

私はこれでテーブルマウンテンを攻略しました(風来のシレン)。

 

 

 

 

マゴロクソード

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アニメには出てこずに設定だけの武器。やっと見られた!

 

カウンターソード

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ビゼンオサフネ

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どれも格好いい。刀身に反射する光がたまらない。

 

プログレッシブナイフ!

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これは両刃になっているそうです。

刀子

 

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エヴァの機体をイメージした装飾が施されています。

中身はエントリープラグがモチーフ!

 

カヲル君をイメージした刀。

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これが一番好きでした。鞘が波紋のようでとてもきれいです。ラリマーみたい。

 

綾波イメージ

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これもきれい。

 

そして最後がこれ。3メートル余りあるロンギヌスの槍

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大迫力。隣で製作工程の映像が流れてたけどとんでもなく大変そうでした。

 

いや~、見られて良かった!どれもこれもすごい迫力でした。

やっぱり刺激を受けるって大事ですね、滞ってた創作への意欲が湧いてきました!

 

さっそくリングを作り始めちゃったり。

夏が終わるけどラリマーでつくってみました。

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さぁ、どんどんつくるぞー!

 

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朝白屋販売中!!

ヱヴァンゲリヲンと日本刀展①

先日、ふらっと熊本へ出かけてきた。

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目的は・・・これだ!!

 

ヱヴァンゲリヲンと日本刀展!

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いや~、朝白屋、念願かなってやっと見に行くことができました。

私がエヴァの洗礼を受けたのは14歳の時でした。

テレビシリーズの最終回に悶々とし、劇場版の雰囲気に頭をぶん殴られ、金枠演出に怒り、新劇場版の公開に歓喜したものです。

私のオタク気質の基盤となったアニメでした。

 

そのエヴァをモチーフに作られた日本刀の展覧会がこのヱヴァンゲリヲンと日本刀展なわけです。

数年前から全国を巡回していたんですが、なかなか機会がなく、あきらめていたところ、今回なんと隣県、熊本に来るではないですか、これは行くしかないと今回の小旅行となりました。

 

出発の日、朝8時の新幹線に乗っていざ熊本、なぜ早めの出発なのかといいますと・・・

 

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そう!銘切りをしてもらうのだ!

銘切りとは刀の柄に覆われている部分、「なかご」に作者や日付を入れる作業のこと。

それをオリジナルプレートに好きな文字を入れてもらえるってんだからやらないわけがない。ただ、先着順のため、確実に手に入れるために早めに出発したのだ。

熊本駅に着き、そのまま路面電車に乗る。

最寄の駅に着くと、同時に降りた若者2人があきらかに同類の雰囲気を漂わせている。

彼らの後をつけるように私も会場へ足を運ぶ。案の定、会場へ入っていく若者2人。

途中、彼らはこの看板をスルーしていった。

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信じられない。これ撮らない?

なんだか喜んで看板を撮っている自分が急に恥ずかしくなり、急いで会場へ入る。

 

銘切りが混雑することを予想して展示を見る前にささっとエヴァストア(売店)へ。

そこにはお目当てのプレートが!

ネルフマークの入った真鍮プレートを購入。

・・・・ん?

 

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たっか!プレートが1200円!!

真鍮でアクセを造ることもあるので価格に驚きを隠せません。

ぐぬぬぬ、アシモトミヤガッテ!!ネルフマークでなん割り増しじゃ!

こんな心情はおくびにも出さずさわやかに会計。

 

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そのまま銘切りをしてくれる職人さんの所へ、用紙に希望の文字を渡すとその場で銘切りをしてもらえるわけです。

料金なんと500円。

安すぎないですか!?ちょっと!1200円でもいいですよ!

プレートとの価格差に釈然としないまま、銘切りをしてもらう。

 

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 ものの5分ほどでできあがり。

おぉ、すごい、なんと言うか迫力がありますね。

ばっちり本名を入れて貰ったんで写真はありませんが今回一番の目的を確保できてご満悦の朝白屋。

さぁ!展示を見て回りましょう!

展示品の写真がほとんど撮影OKでしかもSNSにどんどんアップして下さいって感じだったので次回は展示品の写真多目でお送りしたいと思います。

天然石の研磨

ゴジラ展に行ってきました。

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思えば幼少のころ、母親にゴジラVSビオランテに連れて行ってもらい、とても子供向けとは思えないビオランテのビジュアルに薄暗い映画館で震えたものです。

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VR体験ができるコーナーがあったので喜び勇んで列に並びます。

でっかいゴーグルのような装置を装着するとすぐ映像が流れました。

 

なんじゃこりゃ!!!

めぇぇっちゃ怖い!!

映像的にはゴジラがゆっくりとこっちに迫ってくるだけなんです。

映像の解像度も大してよくありません。

ですが、確実に目があいました。目が合ってこっちに向かってきました。

どんどんどんどんせまってきて、やばいやばいやばい、やられる!!

と思ったところでゴジラが蹴っ飛ばした岩がこっちに飛んできて終わり。でした。

いや~、初VR体験でしたがこれはとんでもねぇ技術ですな、あぁ怖かった。

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お土産はゴジラの焼印入り金生饅頭。

鹿児島人なら誰でも知っている百貨店「山形屋」

そこで売られている金生饅頭がゴジラ仕様に!!鹿児島でもこんなことするんだなぁと嬉しくなりました。

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さて、朝白屋では天然石を使ったアクセサリーを販売しているわけですが、天然石は研磨された状態で仕入れることもあればタンブルという大きな塊を削りだしてルースを作ることもあります。

今日はルースの形態に削りだした状態をどのように仕上げるかを紹介します。

削りだしはまた次の機会に紹介しますね。

 

・朝白屋販売中

 

 

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今回使用するアマゾナイト、緑の石ですね。最初はこのサイズ。

 

これが削りだしが終わったアマゾナイト。表面がざらざらで非常に荒いです。

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これを磨いていくのですが使用する道具は耐水ペーパー、これだけです。

石を磨くのに、はっきり言えばそんなに技術はいらないと思います。

必要なのは根気、これです。

 

今回使用した耐水ペーパーは8枚。#240から#2000まで。一応説明すると#240が砥粒が荒く、#2000が細かいです。荒いものから徐々に番手を上げて細かいものを使っていきます。

 

#240

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まだ荒いです。

 

#400

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少し均されてきました。

 

#600

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この段階で少し光沢が出てきます。

 

#800

 

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#1000

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表面が白くなっているのは光沢が出て光を反射するようになったからです。

 

#1200

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#1500

 

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#2000

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今回はこれで完成!

 

 

#1000から#2000くらいは写真だとあまり変わってないように見えますが手触りが全然違います。#2000はもうつるっつるです。

 

ビフォー

 

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アフター

 

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全然違いますね。

磨き方は単純です。水をつけながらただただ石の表面に耐水ペーパーを当てるだけです。

本当に技術はいりません。必要なのは根気!一つの工程で2、30分はかかりますがそれにめげず磨き終えた際の達成感はひとしおです。

 

さて、きれいに磨けたのでこれを使ってアクセを作ろうかね。

 

本日はここまで!